2003年に 『13歳のハローワーク』(幻冬舎) という本が出版されました。この本は、様々な職業を「好きなこと別」に紹介してくれました。たとえば、スポーツをするのが好きということであれば、プロスポーツ選手やスポーツライターというような職業が、メカ・工作が好きであれば、独立時計師やエンジニア、板金工というような職業があると教えてくれました。この本は、13歳の少年・少女が自分の将来の職業像を描き、進路を決めるのに大いに役立つものでした。
我が家にも4人の子供がいましたので、すぐに買い求め、子供たちに紹介しました。子供たちがこの本をどこまで参考にしたかはわかりませんが、人生の早い時期に将来の職業について考え始めるのはとてもよいことでした。わたしの時代にもあれば、また違う人生だったかもしれません。
今回わたしは、このブログのタイトルを『14歳の人生の目的』とし、14歳の皆さんに向けて書きました。14歳は昔でいえば “元服” の歳であり、大人と認められる年齢でした。現代でもいくつかの中学校では “立志式” という行事を行い、子供たちが大人への意識を高め、その道を歩めるように助けています。
ただ、実際のところ、14歳は中学生で、まだまだ子供と考えられる年齢です。しかし、13歳で職業について考え始めるのが大切であるのと同様、いやそれ以上に、14歳で人生の目的について考えることは重要で、価値のある事だと思っています。
このブログは、14歳で立志式を迎えた皆さんが、これから自分自身の人生を築いていくにあたって、自分の生きる目的を明確にし、進むべき方向をしっかり見据え、幸福な人生を歩めるように、その助けとなるようにという思いで書きました。このブログですべてがわかるわけではありませんが、第1歩となるように強く願っています。
このブログでは、次のような人生の疑問について考えていきます。
- なぜ生きているのか
- 自分は何者か
- 幸福とは何か
- 真実を知るには
- どのように生きるべきか
ある人は、「人生の目的を考えることは意味がない、どうせ答えは出ないのだから」と言い、「それよりも、目の前のことを一生懸命やればいい」と教えています。しかしわたしは、若い皆さんがこの時期に、人生の主要な質問に真剣に取り組むことが、皆さんの人生を幸福で豊かなものにすると考えています。ぜひ一緒に考えていきましょう。
このブログの前半部分では、いくつかの「仮定」を設定しながら人生の質問について考えていきます。後半部分では、仮定を含めたすべての話が、本当のことであるかどうかを知る方法について説明します。そして最後には、幸福になるためいくつかの言葉を紹介していきたいと思います。
それでは始めましょう。